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医薬品業界について

世界の医薬品市場

世界の医薬品市場の売上は、2018年、全体で1兆2,048億ドル(日本円にすると、約133兆円)に上ります。地域別で見ると、一番大きい市場はアメリカで、世界の約40%を占めています。次に、欧州5カ国、中国と続き、日本は第4位、市場規模は約9.5兆円です。アメリカは、企業が薬の値段を自由に決めることが出来ます。一方、日本を含めた多くの国では、薬の価格(薬価)は行政機関によって決められます。

上位4地域の年平均成長率を比較すると、伸びが最も大きいのが中国で、以下、米国、欧州5カ国、日本の順でした。

■ 年平均成長率2014-2018
年平均成長率2014-2018 年平均成長率2014-2018
  • 欧州5カ国:
    ドイツ、フランス、イタリア、英国、スペイン
  • 新興国:
    ブラジル、インド、ロシア、アルゼンチン、アルジェリア、バングラデシュ、チリ、コロンビア、エジプト、インドネシア、カザフスタン、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、ポーランド、サウジアラビア、南アフリカ、タイ、トルコ、ベトナム
  • 出典:
    The Global Use of Medicine in 2019 and Outlook to 2023 (January2019) IQVIA Market Prognosis, Sep 2018 をもとに当社作成
  • 著作権:
    Copyright © 2019 IQVIA. 無断転載禁止

日本の医薬品市場

日本の医薬品市場は、約90%が医療用医薬品、約10%がOTC医薬品です。
医療用医薬品は、病院で直接、もしくは医師の処方箋を薬局に持参して購入する医薬品で、その価格は日本では薬価として国が決めています。OTC医薬品は、ドラッグストアなどで選んで購入できる医薬品で、個別ブランドとして宣伝が可能です。当社ではルル、ロキソニンSなどが該当します。医療用医薬品には、新薬とジェネリック医薬品があります。ジェネリック医薬品は、後発医薬品とも呼ばれ、新薬の独占販売期間が過ぎた後に発売される新薬と同じ有効成分をもつ医薬品で、新薬の半分以下の薬価となるため医療費抑制の観点から、その使用が促進されています。
ジェネリック医薬品は、薬価が低く設定されていることや、ジェネリック医薬品が発売されていない新薬もまだ多いことから、そのシェアは約10%であり、新薬が約90%を占めています。

日本の医薬品市場 日本の医薬品市場

※1 日本ジェネリック製薬協会2018年度の数量シェア:「後発医薬品」 / (「後発医薬品のある先発医薬品」+「後発医薬品」)

製薬会社のビジネスモデル

新薬を発売するには、9年から16年にも及ぶ研究開発期間と、数百億円から、場合によっては1,000億円を越える費用が必要であり、およそ25,000個の化合物から1つの新薬が生まれるというほど、大変ハードルが高いものです。一方、このような過程を経て承認された新薬は、特許期間や再審査期間の間は、独占販売が認められます。(ジェネリック医薬品は、開発期間が3~4年、開発費用は数億円と言われています。)

製薬会社のビジネスモデル

新薬は発売後、独占販売期間中は売上が拡大するものの、独占販売期間が終了すると多数のジェネリック医薬品が登場し、売上が急激に落ち込みます。売上の急激な減少は、そのグラフの形から製薬業界でパテントクリフ(=特許の崖)と呼ばれています。私たち新薬メーカーが、パテントクリフを克服し持続的に成長していくためには、研究開発を通じ絶え間なく新薬を開発・発売していく必要があります。

■ 新薬の売上推移(イメージ)
新薬の売上推移(イメージ)

第一三共株式会社